情報公開文書
自主臨床研究
「ヒトおよび伴侶動物由来細菌の遺伝的類似性の検討に関する前向き観察研究」
1. はじめに この研究は、伴侶動物(犬や猫などのペット)が保有する細菌がヒトの健康に与える影響を評価する目的で行われます。この研究により伴侶動物がどの程度ヒトの健康に関与しているかを明らかにすることが可能になり、細菌感染症の対策に有益な情報を提供できます。
2. 対象期間
病院長承認日から西暦2023年3月31日まで
札幌医科大学附属病院泌尿器科に来院した患者さんの尿検体とその患者さんが飼育するペットの便検体を30例(患者さんの尿検体のみは300例)から採取された菌株を解析する予定です。
3. 研究内容
患者さんの保有する細菌とその患者さんが飼育するペットが保有する細菌の性状比較(遺伝子型、薬剤感受性、血清型など)を行います。通常診療に伴い行った検査を利用して菌の培養、検査を行うのみですので新たな費用やその他負担は生じません。
4. 個人情報の管理について
患者さんの人権が守られながら、きちんとこの臨床研究が行われているかを確認するために、この臨床研究の関係者(この病院の職員など)があなたのカルテなどの医療記録を見ることがあります。しかし、あなたから得られたデータが、報告書などであなたのデータであると特定されることはありません。使用する菌株について,採取された個人を特定することはできません。
この臨床研究で得られた成績は、医学雑誌などで公表されることがありますが、あなたの名前などの個人情報は一切わからないようにします。また、この臨床研究で得られたデータが、本臨床研究の目的以外に使用されることはありません。
5. 医学上の貢献
この研究により伴侶動物がどの程度ヒトの健康に関与しているかを明らかにすることが可能になり、細菌感染症の対策に有益な情報を提供できます。
6. 患者さんがこの研究に診療データを提供したくない場合の措置について
あなたに関わる研究結果は破棄され、診療記録なども、それ以降は、研究目的に用いられることはありません。ただし、ご連絡をいただいた時点で既に、研究結果が論文などに公表される場合や、研究データの解析が終了している場合には、解析結果等からあなたに関するデータを取り除くことが出来ず、研究参加を取りやめることが出来なくなります。
対象期間の方の中でこの研究に診療データを提供したくない方は下記までご連絡ください。
研究期間 病院長承認日から西暦2023年3月31日まで
●問い合わせ先
〒060-8543 北海道札幌市中央区南1条西16丁目 札幌医科大学微生物学講座
電話 011-611-2111 内線 27190(教室) 研究責任者 横田 伸一
(土日祝日時間外は対応しておりません。)
● 利用する試料・情報
試料: 札幌医科大学附属病院内で採取された細菌
カルテ情報: 性別、年齢、疾患名、使用された薬の履歴、治療経過
細菌の情報: 臨床細菌検査で分離された細菌の菌種名、分離時期、分離部位、薬剤感
受性、菌株の遺伝子検査情報